誰もが一度は食べたことがあるであろう「大衆魚の王様」といえばマアジ。 一般的に「アジ」と呼ばれる大部分がこのマアジで、 日本でははるか昔の原始時代より食用として食べられてきた馴染み深い魚なんです。
「アジ」の名前の由来はその名のとおり「味の良さ」から来ており、 お刺身から塩焼き、干物に煮付けなど様々な料理法でバツグンな味を引き出すことが出来る万能食材！ 釣りたて新鮮なアジともあれば、万が一釣りすぎてもご近所に配れば奥様方は大喜びでもらってくれるでしょう。
マアジは消化器官が良く発達した魚で、食べたエサはその日の晩には全て消化してしまいます。 そのため夜明け前の8〜10時間は空腹状態となり、夜が明けると同時に動き出し、 日中（午前8時から午後4時頃まで）にエサを活発に食べます。

大きな群れで行動する魚ですので、「サビキ」と呼ばれる2〜20本以上の針が付いた仕掛けを使用し、 おびき寄せたアジの大群を一気に釣り上げます！
たくさんの針に全て魚が掛かった時の達成感はたまりません！！ アジは良く引く魚ですので、初挑戦の方は同時に何匹ものアジが掛かった時の引きにきっと驚くでしょう！
ベストシーズンは夏季といわれており、GWが終わったまさにこれからが本格的シーズンの幕開けとなります。 釣れる数が多く、難しい誘い方などが必要ありませんので、 沖釣り入門のターゲットとしてもぜひお勧めしたいターゲット☆ 沖釣りデビューは「マアジ釣り」から始めてみてはいかがでしょうか？

船からのアジ釣りは「ビシ釣り」が主流です。 「ビシ」とはエサを入れるカゴと鉛が一体となった仕掛けのことで、 それにテンビンとよばれる針金状の仕掛けを組み合わせた仕掛けを使う釣り方をビシ釣りと呼びます。 カゴに詰めたエサを撒き、エサの煙幕にエサを刺した針を漂わせ集まったアジを食いつかせます。
カゴに詰めるエサはアミエビやイワシをミンチ状にした物で、カゴの八分目まで入れます。 詰めすぎると海中でエサがカゴから上手く出ず、魚をおびき寄せられませんので注意！ 初めての方は乗船時に船長に確認することをお勧めします。 針に刺すエサはアオイソメやイカタン（イカを赤く染めたもの）で2センチほどにカットして使用します。

誘い方の基本は竿を「ビュン、ビュン」と鋭くシャクり、エサをカゴから撒きながら 船長の指示する「タナ」に仕掛けを漂わせること。
釣り場について船長が「底から○ｍ上げて」タナを指示してくれます。その○ｍがビシの位置の目安となりますので、 着底後、仕掛けを指示されたタナより1ｍほど下まで巻き上げ、竿をシャクりエサを撒きます。 さらにゆっくりと指示ダナまで糸を巻き上げ、1〜2回シャクりエサを撒いてアタリを待ちます。
アジが針に食いつくとテンビンの弾力で針が自動的に掛かることが多いので（「向こうアワセ」と言います）、 あとは追い食いを少し待って軽くアワセ、巻き上げるだけ！一度釣ればすぐにコツを掴めるはずですよ☆ 「シャクリ」は沖釣りの基本動作。初心者の方はマアジのビシ釣りでしっかり練習しましょう！